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最近の通勤の友

最近の通勤の友です。 しばらく本を読みたいと思わなかったのですが、復活。 相変わらず、時代小説です。 作家は、惜しくも亡くなった 山本兼一 そして今が旬の葉室麟、伊東潤。 どの作品も楽しく読めます。 

葉室麟は、相変わらずのワンパターンなのですが、逆にラストシーンを期待しながら読み進むので楽しい。

三島由紀夫の「命売ります」は、わぉ、三島由紀夫もこんなん書くんだ、です。 なんだか「怪しい博物館」に入ったような小説です。 

そろそろ、電子書籍 「Kindle」を考えようかなぁ、と思っています。 読もうと思うときに読めるのは魅力です。 唯一心配なのは、紙でなくて頭に入るか? なのですが、、、、 


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手元に残しているビジネス本 What Makes a Leader

ひょんなことから、手元に残しているこのビジネス本を思い出しました。 もうかれこれ15年ぐらい前の本ですが、ビジネス本はすぐに捨ててしまうのですが、これだけは持っています。 

欧米会社とチームを組んだ仕事のTeam Buildingで、米ファシリテーターがこれ読むといいよ、と薦めてくれた本。 

ビジネスで成功するリーダは、Emotional Intellignece EQ (感性の知性)が高い。 リーダを目指す人は、EQを磨きなさいという本です。

簡単に中身を紹介すると、

EQには5つの要素があり、ビジネスで成功する人は、それぞれの要素を高次元で持っている。

Self-Awareness: 自身を客観的に把握でき、自身が周囲に与える影響も認識できる。 この要素の高い人材は、困難な仕事を必ずやり遂げる。 この人材を発掘するのは難しい。 己の限度を知り、安受けしない、意見を求めると鋭い意見を持っている、自分の失敗についてあっけらかんと話せる人がそうである。 Self-Regulation: 一時的な感情に支配されずにいられる能力。 Motivation 自分自身や周りの人々の期待を上回る結果を出すことに喜びを感じる。 Empathy: 周囲の人の感情を考慮して行動できる。 Social Skill: 自分に協力してくれる人たちのネットワークを築く能力がある。 

リーダーシップのスタイルは6つに分類でき、よく言う言葉で判別できる。

高圧的: 「言ったでしょう! 言ったとおりにやれ!」とよく言う人。 短期的な立直しには成果を出すが、長期的にはチームにマイナス。 威厳的: 「俺について来い!」「やるぞっ!」 変革、まとまりのないチームに必要なリーダ。  提携的: 「皆さんどうぞ」 ストレス下におかれているチームに必要なリーダ 民主的:  「皆さんどう思いますか?」 優秀なメンバーのチームに必要なリーダ  調教的: 「俺がやったとおりにやれ!」 意欲の高いチームで短期に成果を出すのに必要なリーダ、長期的にはマイナス  コーチ的: 「やってごらん」 長期的に能力改善が必要なチームのリーダ。

成果をあげるリーダは、威厳的がベースで、状況によって6つのスタイルを的確に使い分けることができる。


要は、真のリーダは、己を知り、己がどうメンバーに影響を与えるかを知り、目的に向かってチームメンバーの意欲と能力を最大限に引き出すことができるEQの高い人である。 と書いてある本です。  

本を読んだ当時は、日本人は、総じて高いEQを持っている! とこっそり誇ったものですが、最近の日本は、EQが信じられないほどに下がってきているように思います。  

なにしろ、混んでいる電車で奥につめないし、スマホしているし、リュックを背にしているし、どうしてしまったんだ日本人! EQ低い!  自分さえよければそれでいい自己中だらけだ! と腹立てつつも、感情をコントロールするおやじでありました・・・・単純に注意できなかっただけっじゃないの?と家内、、、いえいえ、EQが高いからじゃぁ! と、今朝の電車で腹立てながらもじっと我慢し、この本を思い出したおやじでありました。  

そうそう、このファシリテータは、チームの成長についての本も紹介してくれました。 次回にでも紹介しましょう。



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小泉八雲

この齢になって、耳なし芳一で有名な小泉八雲を読みました。  家内からは、「なんでまた、冬に怪談?」  当の本人もそう思ったのですが、ちゃんと読んでないしなぁ、面白いかも、と購入。

寝る前に少しづつ読み進めたのですが、ラフカディオ・ハーンは、日本人論を展開し、その一部としての怪談話、古い日本を賛美し、西洋化によってその良さが失われはじめたことを憂いていた、ということを知りました。 

かなりの知識人で、造詣の深い人だったのですね。 怪談話を集めた風変わりな西洋人と思いこんでいたのですが、浅慮でした。

ハーンは、松江に住んだようです。 松江の両隣は、神々が集う出雲、ゲゲゲの鬼太郎の境港。 うーん、山陰は、お伽噺、怪談の宝庫なのでしょう。  一度しか行ったことがないのですが、再訪してみたくなりました。

最近、日本の良いところを取り上げるTV番組が多いのですが、ハーンが、西洋開花により日本の良さが失われてゆく、と憂いていた事と共通な点が結構あります。 

TVが取り上げるのは、実は失なわれた日本の良いところを取り戻したい思いがある??  (この手の番組には、明らかなやらせや、必要以上に持ち上げている事が好きになれないのですが、、、)

日本人の魂の底にある美を賛美したハーン。  確かに、魂の底にある美を、磨きこそすれ、失わないようにしないとね。

怪談を読んでみるか、と軽い気持ちで買った本なのですが、ずっしりと重みのある本でした。



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外は雨、 Qoon、「人生はワンチャンス」に挑戦

家内が 文響社「人生はワンチャンス!」を買ってきました。 なかなか面白い。 

外は雨、早速、Qoonは、この本のワンチャン達を見習え! と災難な一日となりました。   
本の犬を真似してみましたが、やはり本の写真には及びません。 

この本、本屋さんで、まずは手にとって見ることをおすすめします。 

おとう、おっかあ、いったい、なにしてる?
よっしゃー Qoonは名犬だっ!

もう、いやです、、、
お後がよろしいようで、、、、

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最近の通勤の友 時代小説

左の写真は、最近の電車の友です。 ずいぶんと歴史、時代小説に偏っています。

唯一例外の「そして父になる」から。 これは家内の購入本です。 赤ん坊取替え事件が題材。 他にも「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」を読みましたが、こちらのほうが重い本でした。 「そして、、」は、重い題材を、軽く表現している本です。 話の種にはよいかな。 

「パラダイスロスト」 最後の謎解きをわくわくしながら読む本です。 題材がスパイなので、好き嫌いはあると思います。   

「橘花抄」 葉室麟がやっと帰ってきました。 いまひとつの本が続いたので、もう終わってしまったのか、と心配したのですが、帰ってきましたねぇ、、 この本を読んでいたら、「香」に惹かれてしまい、我が家でも、伽羅、白檀、沈香、、香を聞くようになりました。 女性が主人公ですが、表紙は侍の姿、、、主人公から「見えた景色」ということなのでしょう。

浅田次郎「一刀斎夢録」。 新撰組 三番隊長 斎藤一の京都からのその後を描いた作品。 一刀斎、逆から読めば斎藤一、、 この本には引き込まれてしまいました。 剣術を突き抜けると鬼の世界へ、、、  浅田次郎が書くとどうして一文、一文が重厚になるのでしょう。 この本の真髄をきちんと映画化することができたなら、名作映画となるでしょうね。 できないと、ただのグロ映画? 

北方謙三 「史記」  北方謙三の時代小説は、痛快なので大好きです。 特に騎馬隊の表現は、馬蹄の地鳴りが聞こえてきそうなほど。 北方作品「三国志」、「楊家将」、「血涙」、「破軍の星」、「武王の門」、「悪党の裔」、「波王の秋」、、等々読みましたが、「楊家将」が一番面白かったかな。 3回読んでしまいました。  史記は、北方謙三は、司馬遷原本のあの行間をよく埋めるなぁ、、、小説家はたいへん、想像力豊かでないと、と思いながら読んでいます。


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終わらざる夏 浅田次郎

暑中お見舞い申し上げます。 夏です、暑いです、、、、週末は、もうバテてしまった体力の回復のために、家でウダウダしております。
3冊ならべると表紙の絵全体像がわかります
夏といえば、浅田次郎の”終わらざる夏”を読み終わりました。  終戦直後のソ連千島進行の舞台となった”占守島”にまつわる人たちの、赤紙召集、子供の疎開、そして終戦前から終戦直後、占守島の攻防、シベリア抑留で幕を閉じる物語です。 ”終わらざる夏”は、”夏”を”戦争”と読み替えればぴったりでしょう。 

とても深く重い題材なのですが、浅田次郎、題材を背負いきれなくなりギブアップしたのか、重い題材を読者に投げつけようとしたのか、クライマックスでは意図的に表現することをやめた感じがします。  

浅田次郎、日本側だけでなく、ロシア人も登場させています。 ロシア人の家族にとっても、戦争が終わってからの戦死にはわりきれんものがあるでしょうね、、、終戦後の”占守島”をめぐる戦いの戦死者は、日本側600名、ロシア側3000名、、、 

おやじの親族もシベリア抑留されています。 おやじが若い頃、叔父に抑留の話を聞いたことがありますが、重い重い記憶であることは、聞いているおやじにも伝わってきました。 浅田次郎でも、そう簡単には文字には表せないほど重い事実である、ということなのでしょう。 
 




最近の通勤の友 百田尚樹

最近の通勤の友だった本です。 永遠のゼロ以後、すっかり百田尚樹にはまってしまいました。

売れているだけあって、どれもこれも面白い。 なかでも「ボックス」と「風の中のマリア」は傑作だと思います。

ボックスは、映画化されていたのですね、知りませんでした。 映画の評価は知りませんが、こんなに本に引き込まれたのは久しぶりです。

マリアは、スズメバチの話で、これまた面白い。


それにしても、永遠のゼロ、ボックス、風の中のマリア、モンスターは、それぞれ零式戦闘機、ボクシング、スズメバチ、美容整形を徹底的に調べ上げて、得た知識を総動員してストーリーを作り上げており、探究心をくすぐられながら読む新感覚の本です。 

ただ、ボックスとマリアがあまりにも面白かったので、評価が厳しくなっています。 モンスターも面白いのですが、主人公の描写は、男性が想像する女性心理であって、ほんとにこんな風に考えるのかなぁ、、とひっかかる感じがぬぐえず、いまひとつ。 

影法師は武士の忠義が題材ですが、ゼロの二番煎じの印象があって、そろそろアイデア枯渇してきたのかなぁと余計な心配をしながら読んだのでいまひとつ。  

永遠のゼロ⇒輝く夜⇒ボックス⇒風の中のマリア⇒モンスター⇒影法師の順番で出版され、おやじの本の評価曲線も台形なので、ピークはやはりボックスとマリア? 最新の本屋大賞を受賞した「海賊と呼ばれた男」はどうなのでしょうね。 文庫本が出たらそこも興味を持ちながら読むつもりです。  

三匹のおっさんは、痛快このうえなし。 熊谷達也は安定した面白さがあります。 この8冊は、通勤の友にはぴったりの本でした。 ただ、欲を言えば、きらっと光る一文がある本に出合えていないなぁ、、、、

永遠のゼロ 百田尚樹著

最近読み終わった本ですが、バレンタインデーで家内からもらった本です。 チョコあまり食べないので、本になっています、、、

神風特攻隊で戦死した祖父の足跡を、孫があきらかにしてゆく物語です。 きっと、お国のために、のオンパレードかしら、と思って読み始めると、、

最初に名乗りでた「祖父」を知る人は、「あいつは、海軍航空隊一の臆病者だった。」、え?、臆病者と特攻が結びつかず、なぜ?、、そして、次にあった知人は、「確かに勇敢なパイロットではなかったが、優秀なパイロットでした。」、、特攻、臆病、優秀、、、この間を繋ぐものは何だ、とここから一挙に本に引き込まれて行きます。 責任感の強さ、家族、仲間、、、苦しかったでしょうね。 電車の読書時間が待ち遠しくなるほど先を読みたくなる本でした。 

ただ、新聞社の姉や、恋人の発言があまりにも幼稚で白けてしまう部分があります。 祖父が亡くなったときの年齢の現代の青年の発言を幼稚にすることで、祖父の偉大さを際立たせようとしたのでしょうか、、、もう少し熟成して欲しかったかな。  でもおすすめです。


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村上龍 55歳からのハローライフ

お年賀に村上龍の「55歳からのハローライフ」をいただきました。 本は、5つの中編で構成されていますが、1編1編の内容が濃く、また、歯切れのよい文章で思考を描写しているので、なかなか面白い。
日経に掲載された広告は「55歳から、新たな人生がはじまる」で、おやじにはタイムリーすぎます。  村上龍、年代が近いこともあり、学生の頃に「限りなく透明に近いブルー」読み、その後ずっと村上作品を読むことなく、定年を意識し始める頃に、また村上龍を読むのはなにやら因縁めいています。 
 
先日30年ぶりに大学の友人とばったり会い、新年にお互いの30年を酒を酌み交わしながら語ったのですが、これまたこの本と重なるところがあり、いろいろ考えさせられます。 今年の正月は、「これから」を意識した正月でした。

お年賀、その他にもいろいろいただきました。 Lupiciaの「ダルマ」フレーバーティーは、独立した息子から。 お茶で眠気をとって修行に励んだというダルマさんの伝説にちなんだもの、マンゴーの甘みにピンクペッパーがアクセントなのだそうな。 お年賀持ってくるとは思ってもいませんでした。 感心感心。 おおっと、家内の教育のおかげ、にしておかないといけません。 (あぶないあぶない、、、)

右の絵は、お義母様からいただきました。 お義母様は、絵と旅行で充実した「これから」を生きてこられたようです。 おやじは「これから」をどうしましょうかねぇ、、、村上龍の本では、仕事に熱中してきたおやじは、ひとりよがりで家族から置き去りにされ、置き去りにされている自覚を持てず、孤立してゆき、なんとも哀れ、可哀想です、、、、、、、、まぁ、命を燃やし続けること、が大事なのでしょうか。

そうそう「仕事に熱中」と「ワーカホリック」は違います。 以前に仕事で一緒だったオーストラリアの自称ワーカホリックおやじは、ほんとに凄いものでした。 おやじなぞ比べ物になりません。 睡眠時間3時間ぐらいで、四六時中仕事のことを考えていて、まさしく仕事「中毒」。 おやじの目から見ても「病気」。 とても真似できるものではありませんでした。 あいつもいい加減に定年のはずです。 何してるのでしょう、、、何かに燃えているに違いありません。

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軍鶏とハチ

今週は、なんやかんやで疲れ果て、土日は家でゆっくり。 家いるときは、本読むか、庭いじり、、、
いまは、野口卓の軍鶏侍が電車の友です。
家内のハーブ畑はこんな状態です。
2ヶ月前
2ヶ月前はこんな感じでしたから、草木の成長は早いもんです。 ラベンダーは花がしおれ始めてきていますが、ハチがせっせと花粉を集めに来ています。
これは西洋ミツバチ、、、たぶん
これは、バラハキリバチ(薔薇葉切蜂) バラの葉を丸くきって巣の材料にするそうです。

これは、なんというハチかな、、、お腹のところがオレンジ色なのですが、バラハキリバチなのかな?   もう少し調べてみましょう、、

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久保俊治著 羆撃ち

この本は、読むに連れ、心に"生命"が沁み渡ってくるような本です。  
ノンフィクションなので、実体験を表現しているのですが、狩ること、生命を奪うこと、とはどういうことなのか、が読む側にしっかりと伝わってきます。

そして猟犬フチとの心の通い合い。  

文章は、朴訥としているのですが、著者の体験を追体験しているような錯覚をするような、読後の不思議な感覚、これは、著者の経験が実に深遠なものであった、ということなのだと思います。 

マタギ、や猟師の本は好きなのですが、この本は、なかでも特に、生命の深遠さ、を強く感じさせてくれた本です。
オススメです。

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塚本靑司著 仲達

通勤中に何もせず吊革につかまっているのが暇で暇で、、、、かといって、老眼で携帯する気にもなれず、考え事をすると独り言を言ってしまいそうになるし、、、そこで読書。 (ひとむかし前はマンガでした。) 通勤中の読書はかかせないものになっています。 面白い本を読んでいるときは、通勤が楽しみで、楽しみで、、、


最近読み終わったこの本は、三国志の敵役、魏の司馬懿仲達の視点で書かれた小説です。
面白い!!  
三国志読んだときになぜ? と思った事の真相を著者が推論して書いています。 その視点が実に面白い。
・なぜ、孟獲を何度も捕らえて逃がすなどしたのか。
・なぜ、馬謖の人物なりを見抜けず泣いて切る事になったのか。
・なぜ、超人的に働けたのか?
・徐庶、結局、魏にいったままでなんてヤツ!
・あんなにすごい孫権が影が薄くなってくるのはなぜ?
などなど、三国志を読むと、諸葛孔明すごい!と思いつつ違和感を感じるところを、実はこうだったんだよ、と謎解きしてくれています。
読んでのお楽しみですが、なるほどね、そうかも、と思ってしまいました。 ただ、自説にとらわれ過ぎ、ちょっとくどく、こじつけ感にすこし辟易してしまうところがありますが、、、、
謎解きだけでなく、中国特有のチェスをしているような政治感覚や、長いスパンでの勝ち感覚の解説が書き込まれていて、そうなんだよな、優秀な中国人はこう考えるんだよな、、、、と思いながら。 2日の通勤時間で読んでしまいました。  三国志お好きな方にオススメ。

中国で諸葛(ジュガと発音します)さんと一緒に仕事をしたことがあります。 学者さんでした。 いつも控えめで、もの静かなかたで、何があっても動揺せず、私が困ったときには、にこにこしながら諭すような口調でアドバイスしていただきました。 ずいぶんたってから諸葛孔明の子孫だと周りの方に教えてもらったのですが、それ以来、孔明というとジュガさんを連想してしまいます。 

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葉室麟著 「銀漢の賦」

葉室麟の「秋月記」があまりにも面白く、続けて「銀漢の賦」を読書。 
読後に爽やかな風が吹く、この著者の作品はそんな感じがします。 

「銀漢の賦」(「銀漢」とは、天の川のこと。 「賦」とは、事物を羅列的に描写すること。)のタイトルは、言い得て妙。 

読み終わったときに、見上げた夜空に天の川が輝いている、そんな光景が目に浮かんでくる作品でした。

そして、ところどころに隠れた珠玉のセリフ。
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「人も花も同じです。 生まれ持ったものは尊いでしょうが、それを美しくするためにはおのずと切らなければならないものがあります。 花は鋏を入れますが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しくするのです。」
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「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか。」
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「武士は悔いぬ者、恥じぬ者だ」、「わしはこの生命を使いきってやろう、と思う。」
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「銀漢とは天の川のことなのだろうが、頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(オトコ)も銀漢かもしれん、、」

美しい日本語、漢字を再認識させられます、、、、いいですね、葉室燐。

内田重久著「それからの三国志」 歴史に学ぶ”変化”

吉川英治の三国志にはじまって、柴田錬三郎、陳舜臣、北方謙三、、いろんな著者の三国志を読みましたが、孔明没後のことは、横山光輝の漫画三国志であらましを知っている程度。  この本は、本格的に孔明没後のことを書いたものです。
歴史に学べ、とよく言いますが、この本は、現在の日本やら、会社との二重写しで読めてしまい、身をよじるような思い。
スケールの大きな、劉備や曹操、孫堅、孔明が没してゆき、国を司る人材が、しだい、しだいにスケールの小さい人材へと入れ替わってゆきます。

創世記のスケールを持った英雄や人材頼りであった”国=英雄が引っ張る国”から、仕組みやシステムが構築されてゆき”国=システム”へと変化してゆく。

国の優劣は、富と人口で決まり、富は民衆と貴族を統治/登用するシステム、そして、リーダーで決まる。 スケールの大きい英雄のもと右肩あがりに伸びてゆく、そのときにシステムがつくられてゆき、安定期に入り、世代が代わるにつれ、リーダーは、独裁タイプから、実力を持ちはじめた貴族集団の合意を取るタイプへと変化してゆく。 そのような変化を遂げる魏→晋。
一方、劉備の理想や理念に共鳴した孔明。 そして孔明の遺言を必死に守り、孔明のレベルに追いつこうと孔明の延長線上で必死の努力を続ける姜維。 嗚呼、出るわけのない英雄を頼りとしたシステムのままの蜀。
古いシステム、富、人員数、人材の少ない蜀がまず滅ぶ。 呉は、台頭してきた貴族集団をコントロールする術がなく、同様にあっけなく滅びてゆく。
理想や理念を頑なに守っても”変化”できない国は滅ぶ。 その変化とは何か、、、組織の長、リーダーのタイプ、リーダーを生み出すシステムが変化してゆくこと、と歴史から学ぶことができます。 現在の日本の社会、会社、実に耳に痛いことだと思います。 
現在、実力を持っている集団は? その集団をリードするリーダーのタイプは?  そのリーダーを生み出せるシステム、仕組みになっているか?  過去の成功例をそのまま踏襲しようとしてないか?  何も考えず過去のまま変化しない、変化をコントロールしきれていない、=滅びますョ。 と歴史が語りかけているようです。 

一方で、人物としては、愚かだな、と思いつつも、過去の偉大なリーダーに追いつきたい、と頑張る生き様に美学を見出してしまいます、、、、信念を持つ、これも大事、、、、さぁてと、、、
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お薦め本 「心を整える」

この本を子供達か親に薦めたい
小学生には、ちょっと難しいかもしれませんが、野球少年を持つ親御さんには、是非ご一読の本です。 サッカー日本代表の長谷部選手の本なのですが、、、、

長谷部選手 TVのインタビューでの受け答えで、若いのに実にしっかりしている、と思っていたのですが、この本読んで、ほんとに感心。 
自分の経験をもとに教訓をまとめてあるのですが、共感することが多く、実にいいことが書いてあります。

オヤジのお薦めWORD1 整理整頓は心の掃除に通じる。
オヤジのお薦めWORD2 楽なほうに流されると誰かが傷つく
オヤジのオヤジの口癖 迷ったときこそ、難しい道を選ぶ 
家内の一押しWORD 遅刻が努力を無駄にする。

素晴らしいですね、ほんとに応援したくなります。