この本は、読むに連れ、心に"生命"が沁み渡ってくるような本です。
ノンフィクションなので、実体験を表現しているのですが、狩ること、生命を奪うこと、とはどういうことなのか、が読む側にしっかりと伝わってきます。そして猟犬フチとの心の通い合い。
文章は、朴訥としているのですが、著者の体験を追体験しているような錯覚をするような、読後の不思議な感覚、これは、著者の経験が実に深遠なものであった、ということなのだと思います。
マタギ、や猟師の本は好きなのですが、この本は、なかでも特に、生命の深遠さ、を強く感じさせてくれた本です。
オススメです。