最近の通勤の友 百田尚樹

最近の通勤の友だった本です。 永遠のゼロ以後、すっかり百田尚樹にはまってしまいました。

売れているだけあって、どれもこれも面白い。 なかでも「ボックス」と「風の中のマリア」は傑作だと思います。

ボックスは、映画化されていたのですね、知りませんでした。 映画の評価は知りませんが、こんなに本に引き込まれたのは久しぶりです。

マリアは、スズメバチの話で、これまた面白い。


それにしても、永遠のゼロ、ボックス、風の中のマリア、モンスターは、それぞれ零式戦闘機、ボクシング、スズメバチ、美容整形を徹底的に調べ上げて、得た知識を総動員してストーリーを作り上げており、探究心をくすぐられながら読む新感覚の本です。 

ただ、ボックスとマリアがあまりにも面白かったので、評価が厳しくなっています。 モンスターも面白いのですが、主人公の描写は、男性が想像する女性心理であって、ほんとにこんな風に考えるのかなぁ、、とひっかかる感じがぬぐえず、いまひとつ。 

影法師は武士の忠義が題材ですが、ゼロの二番煎じの印象があって、そろそろアイデア枯渇してきたのかなぁと余計な心配をしながら読んだのでいまひとつ。  

永遠のゼロ⇒輝く夜⇒ボックス⇒風の中のマリア⇒モンスター⇒影法師の順番で出版され、おやじの本の評価曲線も台形なので、ピークはやはりボックスとマリア? 最新の本屋大賞を受賞した「海賊と呼ばれた男」はどうなのでしょうね。 文庫本が出たらそこも興味を持ちながら読むつもりです。  

三匹のおっさんは、痛快このうえなし。 熊谷達也は安定した面白さがあります。 この8冊は、通勤の友にはぴったりの本でした。 ただ、欲を言えば、きらっと光る一文がある本に出合えていないなぁ、、、、