塚本靑司著 仲達

通勤中に何もせず吊革につかまっているのが暇で暇で、、、、かといって、老眼で携帯する気にもなれず、考え事をすると独り言を言ってしまいそうになるし、、、そこで読書。 (ひとむかし前はマンガでした。) 通勤中の読書はかかせないものになっています。 面白い本を読んでいるときは、通勤が楽しみで、楽しみで、、、


最近読み終わったこの本は、三国志の敵役、魏の司馬懿仲達の視点で書かれた小説です。
面白い!!  
三国志読んだときになぜ? と思った事の真相を著者が推論して書いています。 その視点が実に面白い。
・なぜ、孟獲を何度も捕らえて逃がすなどしたのか。
・なぜ、馬謖の人物なりを見抜けず泣いて切る事になったのか。
・なぜ、超人的に働けたのか?
・徐庶、結局、魏にいったままでなんてヤツ!
・あんなにすごい孫権が影が薄くなってくるのはなぜ?
などなど、三国志を読むと、諸葛孔明すごい!と思いつつ違和感を感じるところを、実はこうだったんだよ、と謎解きしてくれています。
読んでのお楽しみですが、なるほどね、そうかも、と思ってしまいました。 ただ、自説にとらわれ過ぎ、ちょっとくどく、こじつけ感にすこし辟易してしまうところがありますが、、、、
謎解きだけでなく、中国特有のチェスをしているような政治感覚や、長いスパンでの勝ち感覚の解説が書き込まれていて、そうなんだよな、優秀な中国人はこう考えるんだよな、、、、と思いながら。 2日の通勤時間で読んでしまいました。  三国志お好きな方にオススメ。

中国で諸葛(ジュガと発音します)さんと一緒に仕事をしたことがあります。 学者さんでした。 いつも控えめで、もの静かなかたで、何があっても動揺せず、私が困ったときには、にこにこしながら諭すような口調でアドバイスしていただきました。 ずいぶんたってから諸葛孔明の子孫だと周りの方に教えてもらったのですが、それ以来、孔明というとジュガさんを連想してしまいます。 

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