3冊ならべると表紙の絵全体像がわかります |
とても深く重い題材なのですが、浅田次郎、題材を背負いきれなくなりギブアップしたのか、重い題材を読者に投げつけようとしたのか、クライマックスでは意図的に表現することをやめた感じがします。
浅田次郎、日本側だけでなく、ロシア人も登場させています。 ロシア人の家族にとっても、戦争が終わってからの戦死にはわりきれんものがあるでしょうね、、、終戦後の”占守島”をめぐる戦いの戦死者は、日本側600名、ロシア側3000名、、、
おやじの親族もシベリア抑留されています。 おやじが若い頃、叔父に抑留の話を聞いたことがありますが、重い重い記憶であることは、聞いているおやじにも伝わってきました。 浅田次郎でも、そう簡単には文字には表せないほど重い事実である、ということなのでしょう。