先日の3連休の話です。 御義母、家内と熱海MOA美術館へ。 MOA美術館は、この先に美術館があることを疑いたくなるような小道、急坂、そして、迷路にはまったか、と思うころに突然2車線になり美術館が姿を現します。
この日は、肉筆浮世絵名作展が開催されていました。 葛飾北斎、歌川広重、宮川長春などの作品が展示してありました。葛飾北斎の絵はいいですね。 筆の力強さが際立っていて、絵に生命感があり、有名な絵というものは、それだけのものがあるのだなと実感。 MOA美術館、展示だけでなく、茶苑があったり、尾形光琳の屋敷や秀吉の黄金の茶室が復元されており、想像していたより規模の大きい美術館でした。 黄金の茶室、侘寂から遠く離れた世界で、落ち着かないことこの上なし。 秀吉、エネルギッシュな人だったのでしょうね。
尾形光琳屋敷は、葉室麟著「乾山晩愁」を思い出しながら見学しました。 「乾山晩愁」は、陶芸家で尾形光琳の弟の話です。 光り輝く才能と放蕩三昧、借金し放題の兄と実直な弟。 話は兄が亡くなってからスタートします。 これがあの兄の家かぁ、、、MOA美術館にゆく前に、葉室麟の「乾山晩愁」を読むことをお薦めします。 いろいろ想像が広がって、面白いことこのうえありません、、、、「兄さんにとって絵を描くことは苦行やった。この世の愁いと闘ったのや。そうしてできたのが、はなやかで厳しい光琳画や。」、、、この部屋かぁ、、、
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