オリーブの実が一個

去年の11月に植えたオリーブに実がなりました。 それもたった一個です。 オリーブは2本植えないと実がならないそうですので、ご近所のオリーブの花粉が飛んできてなった奇跡の一個なのでしょうか。

我が家の一個の オリーブの実を見て、カトリーヌ・ドヌーブの「ひきしお」を思い出しました。 エーゲ海の孤島を舞台にした男女のお伽話なのですが、エーゲ海の青さと、ドヌーブの気品のある艶、マストロヤンニのおやじがミックスされて、映像美もあって不条理なストーリーで破滅的なのに、シフォンケーキを食べたようなふわふわとした甘い後味のする映画。 
ミントの花がさきました。

で、船が流され、島で食料が尽き始めたところに、残された唯一の食料となるオリーブの実を、どっかから現れた元ドイツ軍パイロットの老人が、「わしは、この実を落とさなきゃならん、、」とステッキで叩き落とし、ドヌーブが落とさないでと懇願しても老人は落とし続け、ドヌーブの絶望の表情と消え入るような声、そして、、この先は思い出せません、、が、オリーブの木の場面だけはしっかり覚えています。 

映画を観た当時は、あのドイツ軍パイロットに島から連れ出してもらえばいいじゃん、なんて思ったのですが、、、、今は、、ん? あの島にたった一本のオリーブだったはず。 なーんであんなにオリーブの実がなってたんだ? 花粉が大量に飛んできたかぁ?、、、、当時も、今も、あの映画を鑑賞する資格はないようです、、、、、、お後がよろしいようで。


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