ぶどう寺 国宝 大善寺

 笛吹川温泉坐忘への道すがら、最初にぶどうを甲州に広めたと伝承されている大善寺に参拝しました。 参道の階段と山門、楽屋堂が厳かな雰囲気を醸し出しているお寺です。これは楽屋堂  紅葉の頃はそれはもう美しい参道なのでしょうね。国宝の薬師堂 流石に国宝です。 惚れ惚れするような雰囲気のある素晴らしいお堂です。 山門 山門前に近藤勇が陣をおいたとか。


山門の仁王像

お堂からの甲府の眺め


楽屋堂
楽屋堂の仏像
なんと言ってもこのお寺の見所は、薬師堂に祀られ公開されている国重要文化財の日光菩薩、月光菩薩十二神将です。

撮影禁止でしたので紹介できませんが、真ん中に薬師如来像を祀った厨子があり、左右にひときわ高い日光菩薩像、月光菩薩像が祀られ、菩薩の両脇に十二神将像が広がっています。 

薬師如来像は写真でしか見られませんでしたが、左手にぶどうを持っています。鎌倉時代当時?、お寺がぶどうを薬として施したそうです。

安らぎを感じさせる菩薩と、歳月で濃茶光りした十二神将が玉眼だけが白く光り厳しい顔つきでずらっと並んでいる前に座っていると襟を正さずにはいられず、また、次第に心が落ち着いてきます。

いつまでもここに座っていたい、もっと眺めていたい、そんな気分になりました。 
山門脇の大善寺の庭園
江戸初期の庭園だそうです。
松の枝振りが歳月を感じさせるのですが、これは江戸時代からずっとあるのかな???
大善寺は、奈良時代の頃は五十二堂もあったそうですが平安初期の焼失。薬師堂は鎌倉時代に再建されたそうな。

日光菩薩、月光菩薩そして十二神将にもう一度参拝したいですね。