飛騨路 高山陣屋

 高山陣屋 代官の職場兼役宅だそうです。
なんと全国にただ一つ現存する陣屋だとか。
 家内が大絶賛の青海波の玄関。 
 代官の所員の執務室(御用場)にある縁側
 役宅の座敷だったかな?
 役宅の居間からの景色。 実に落ち着きます。 日本庭園いい。
役宅からの居間
高山陣屋は一見の価値があります。 なんとも落ち着いた空間で、畳に座って庭を眺めていたのですが、いつまでもそうしていられそうでした。 江戸時代の重役は精神的にとてもリッチな空間に身をおいていたのですね。 なんとも羨ましい。
そうそう、陣屋の前の広場では、朝市をやっています。 
もう11時近かったので、お店は少なかったのですが、誘われるがままに試食しているうちに、美味しさにおやじの手が止まらなくなってしまいした。 家内は申し訳ないと思ったか、それとも、それだけ食べるのなら、と、千枚漬け、ゆず風味の沢庵、醤油漬けの沢庵、お味噌を購入。 毎日のご飯のお供になっています。ここの沢庵は、大根の味優先で、酢や醤油の味は控えめです。 美味しそうでしょう? 

写真は、私どもの後に来た中国系の観光客。  チェゴヘンハオチーと呟いたら試食していました。買ったのでしょうかね。。。。





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飛騨路 下呂から高山へ

 下呂 湯之島館を後にして、向かった先は下呂駅。
 急遽、予定を変更して、列車で高山に行こう! ということになりました。
 9時下呂発の普通列車で高山に向かいます。
 下呂近辺は写真のように、冬とはいえ暖かい日差しの長閑な風景なのですが、上呂を過ぎて右側に大きく曲がり山間に入ると風景が一変。
 雪
 寒々とした風景へ
 飛騨一ノ宮では、一面真っ白
わすか1時間弱なのですが、景色が激変するのであっという間でした。
 列車は高山駅に到着
 高山駅からの風景。 高山は飛騨路のなかで唯一広い盆地になっており、江戸幕府が直轄にしたのもわかります。
 駅に荷物を預け、いざ高山の街の探索へ
 まずは和菓子屋さん!
 次は雑貨屋さん!
飛騨牛にぎり食べたりしながら、
高山陣屋へ向かいました。 高山陣屋の紹介は次回

飛騨路 下呂 湯之島館 お食事

 さて、楽しみな夕食は部屋食でした。 仲居さんの人数がそう多いわけではのでしょうか、先付、前菜、吸い物、造里(お造り)、台物が最初に並べられており、テーブルも赤で食材も赤色が多いので、なんだか賑やかです。
 これは、追加で頼んだ岩魚の骨酒 容器が岩魚の形をしているのですが、冷えてしまうので上の写真ではラップされています。 確かにすぐに冷えてしまいました。 骨酒は慶雲館(これ→)のように囲炉裏鍋のほうがいいかな。
 台物の飛騨牛。 きめ細やかで、とても柔らかく、また香りもよいので、もう一切れ! と言いたいところです。
 尼子の塩焼き。赤い斑点がある魚で、岩魚よりもやや甘いように思いました。

部屋食ということもあり、上海から来たという仲居さんと、仲居さんの日本にくるきっかけとなった話とか、おやじの中国での白酒乾杯経験とか、最近の外国人のお客さんの傾向とかの話をしたり、また、後ろでじっと控えていた新人見習いの青年仲居さんとも話しをしたり、楽しい一刻でありました。

この後、お布団をひきに二人の男性が来ましたが、その手際の良さに家内が感心していました。 おやじは、酒がまわってほろ酔い気分でありました。 おやすみなさい、、、、

翌朝、朝食は大広間に用意されていました。
真ん中の黒い箱は、食べ物箱です。
 開くと、小鉢が入っています。センスのよい趣向です。
 朝食も赤が基調で賑やかです。
 飛騨の名産 朴葉味噌 鮭をからめていただきました。 食が進みます。
 角煮

朝食でも、昨晩話をした仲居さんと新人仲居さんが、少し打ち解けた感じで話しかけてきてくれて、なんだかうれしい朝食でした。
下呂 湯之島館は 昭和6年に建てられたのですから、もう80年近く経っていますが、古いのは古いのですが、もちろん清潔で、創業者の心意気が今でも伝わってくる旅館で、なぜかほっとするのが不思議でした。  伝統的な日本家屋の粋を集めた本格的な木造建築がなせる業なのでしょうね。

昭和初期の建物を維持し、同時に旅館としても維持するのは、なかなかたいへんでしょうが、ぜひとも後世に残していってほしいですね。 応援しています。





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飛騨路 湯之島館

下呂での宿は、湯之島館。この旅館は昭和6年に建てられたものだそうです。
湯之島館 玄関
 名古屋の実業家「岩田武七」が、飛騨の神秘を拓いて文化のパイオニアとして地方疲弊の窮状を救うために「日本に誇れる温泉施設」を建立したのだそうです。玄関は、実業家の気骨が表れているのでしょうか、とても重厚で迫力があります。
湯之島館 本館
宿泊したのは、木造3階建ての本館。 廻りは高い杉林に囲まれており、木立の間に神秘的な世界が隠れているような佇まいです。
お部屋は2階の角部屋でした。  縁側があります。懐かしい。 じいちゃんばあちゃんの家を思い出しました。  硝子窓も建立当時のもので、所謂レトロガラスで歪みがあります。 窓のカギはねじ込み式で、隙間風も吹き込んできますが、障子を閉めれば隙間風を遮断することができます。
部屋から見た庭園
 本館3階からの下呂市街
 本館と同時に建てられた洋館
洋館には足湯があったり、ビリヤード場やら
 ダンスホールがあります。 
このダンスホールは、船を意識したものだそうです。ここで忘年会をやったら楽しいでしょうね。
ダンスホール 上階からの撮影
創業当時の湯之島館全景
湯之島館は、昭和レトロの大きな旅館。 昭和初期の心意気やら茶目っ気が残された館内の散策もなかなか楽しい。 
温泉は、 焼きトウモロコシのような硫黄の匂いがしていて、うーん温泉です。露天風呂は、夜は外気の寒さと温泉の温かさが両極端なので、立ったりしゃがんだりの繰り返しだったかな。 この日は、男湯はおやじの独り占め状態でしたが、女湯のほうは、韓国からの若い女性のグループが何組も訪れていてやや混雑していたそうな。 湯之島館 昭和レトロ好きの方にはお勧めです。 古いので両隣の話し声が聞こえてきたり、上の階の足音がしたりするのですが、なぜか木造だと気にならないのは木造のなせる業?






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飛騨路 森水無八幡神社そして温泉寺

 スーツケースをゴロゴロと引っ張っりながら、仲佐」から宿へと向かいました。 途中で森水無八幡神社にお参り。
 2月に行われる「田の神祭り」は、国指定重要民俗無形文化財だそうです。
階段を上ると境内へ。 立派な杉が本殿を包み込むようにそびえています。
ご神木となる大杉があったのですが焼失したそうです。なんでも六畳分の太さがあったとか。 見てみたかったです。

 こちらも階段をえっちらこっちら登って辿り着く「温泉寺」
 街を見下ろす位置にあり、下呂の守護みたいなお寺です。
それもそのはず、、900年から温泉が湧出していたが、1200年台に突然湧出が止まる。新たな湧出の場所を知らせたのが白鷺で、実はその白鷺は薬師如来の化身であったという童話が残されているそうです。 その薬師如来を祭っているのが温泉寺だそうです。
さて、そろそろ日が傾いてきましたので、宿へ向かいましょう。