岩手花巻温泉峡 宮大工建築と源泉掛け流しの湯宿 山の神温泉 優香苑

松島を後にして、ツアーバスは東北自動車道を北上。 今日のお宿に向かいます。 景色はだんだんと雪景色へと変わってきました。
高速を降りて花巻大曲道に入ると雪が深くなってきました。
今日のお宿は、山の神温泉 優香苑です。
宮大工建築と源泉掛け流しの湯宿が謳い文句のお宿です。

ロビー 宮大工建築を謳うだけあって、天井が格子天井です。
館内の至るところに宮細工の格子が施されています。
ホテルのルームアレンジ。 三階建てのロビー棟を中心に、2階建の宿泊湯が渡り廊下で結ばれています。  中国で地方の老舗の旅館に宿泊したことがあるのですが、建物がこのようなアレンジだったような。。また、ちょっとしたところが中国の故宮を連想させるところがあり、おやじには、中国建築+宮細工といった方がしっくりきます。
通されたお部屋。
お部屋からの眺め。
お茶菓子。。。

お部屋に通されて入室した途端、、う? 煙草臭い! それも強烈です。 これはたまりません。 家内は目が痛いとな。 流石にフロントに善処をリクエスト。 予備の部屋に変えていただけることになりました。
予備の部屋は3部屋あったのですが、2部屋はやはりたばこ臭が強烈。
結局和室12畳の部屋に替えてもらいました。 ここはタバコ臭はありません。  タバコ臭をクレームする宿泊客は多いと思いますので、対策をした方が良いですね。 それにしても部屋の上下共に臭いが強烈ですので、換気設備に問題があるのかもしれません。

それにしてもタバコ臭を気にしながら尖った気分で一夜を過ごさずに済みました。 一生懸命にアレンジをしてくれた宿の皆様に感謝です。
 替えてもらったお部屋は、裏手のお部屋でした。 
窓を開けると豊沢川が見えました。
石垣が組まれており、これはかなりのお金がかかっていそうです。 石垣の向こうが道路で旅館からは優香苑の施設か山しか見えず、優香苑の宇宙をここで作り上げています。
道路に面した石垣の上には日帰り温泉”なごみの湯”があり、旅館からも行けるように連絡エレベータを建設中でした。
部屋数に比べて敷地は広大です。バブル期に計画されたリゾートホテルという雰囲気ですが、敷地の形状から別世界が顔を覗かせているような感じで、不思議な魅力があります。
別棟の日帰り温泉や新棟の建設も進められていて、魅力的な温泉リゾートとして発展しそうです。

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松島の街並み

湾内遊覧の後に湾沿いの商店街を散策。
むとう屋さんは酒屋です。 素敵なお猪口が沢山揃えられていました。


時間がなかったのですが、お猪口を購入
松島雪竹屋 お煎餅屋さんなのですが、お土産物や手拭いも売っていて手拭い購入
伊達カフェ  見ているだけでもなんだか面白そうなカフェです。
戦国パフェに正宗パフェ、そして梵天丸パフェ、、までは微笑ましかったのですが、、
ひえー 牡蠣ソフト!? これは洒落ですよね?
さかな市場では、水産加工品のお土産が沢山売っていました。みんな美味しそうでありました。

松島観光は初めてでした。 2時間と短い滞在なのが、かえって松島に強く惹かれてしまいました。も一度来たい!! 今度は山の上からも眺めてみたい!! 1時間40分の遊覧船に乗りたい!! 笹かま食べたい! ムーンロードの松島湾を見てみたい! 朝日が昇る松島湾を見てみたい! ぜったいも一度来ます。

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松島湾内遊覧船

さて、お待ちかねの松島湾の遊覧船です。
湾内周遊にはA,B,Cの3コースあって、周遊時間はそれぞれ1時間半、30分、40分だそうです。 このツアーでは30分コース。
この日の海は穏やかで、晴天でしたので気持ちのよいクルーズとなりました。 
松島湾には260余りの大小さまざまな島が浮かび、湾の地平線に連なる様は、さしずめ島の艦隊が並んでいるみたいです。 
連なっているように見える島も、近ずくと
ぽつん、ぽつんと現れてきます。
自然が作り出した島のフォルムは、見ていて飽きませんね。
随分と沖に来たように思いますが、島はまだまだ点在しています。
そろそろUターン

牡蠣の養殖
もう湾内周遊も終わりです。 帰港はずいぶんとスピードを上げます。

おやじと家内は、周遊中は外の船尾で写真を撮っていたのですが、船着き場への帰途は船内に入り最後尾に座ったのですが、
座って間もなく、海苔や水産乾物の船内販売がはじまりました。 おやじは、海苔やスルメイカには興味がなかったのですが、イチゴ煮(ウニとアワビのお吸い物)1,000円です、と聞いていきなりスイッチオンで買う気満々! ハーイと手を挙げたのですが、前から順番に販売に回りはじめました。

何列か誰も買わずスルーだったのですが、一人のかたが購入すると、他の方がぽつん、ぽつんと買いだして、今度はスルーしたはずの人が戻ってきて買っています。 そのうち順番を待てなくなった方が買う、等々、お土産購入が加速しはじめ、仕舞いには、争うように買っています。 これは群集心理ってやつか?? 

最後尾で唖然として眺めているおやじのところまでは回ってこないかも、、、と多少ヤキモキしはじめたのですが、船着き場に到着する寸前に皆さんの買い物が完了し、最後の1缶のイチゴ煮を購入できました。街中では1400円で売っていたのでとてもお得!!

家内は牡蠣カレーパン、松島の景観に満足度が上昇しているところに、ガイドさん兼売り子さんが、家内のバッグを見て、「わーこれかわいいバックですね!」 と言われて、満足度は記録的な急上昇! 

うーん、幸せなひと時でありました。 めでたしめでたし。

松島にはまた来たいですね。 今度は1時間半コース、そして山の上からも湾内をながめてみたい。


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松島玉手箱館 Pensee(パンセ) 牡蠣カレーパンなぜこんなに?

瑞巌寺・円通院の参詣を終えたのは12時過ぎ。 遊覧船の集合時間は12時15分です。 食べ歩きの牛タン塩焼きも7-8分かかるとかで、時間がありません。 家内は空腹で乗船したら船酔いするのでは、と心配な様子。 

まずいなぁと遊覧船の船着き場に向かっていると、道路向かいに”カレーパン”の看板を発見。 
ひとっ走りしてカレーパンを購入。 はじめは家内の分だけ購入しようと思ったのですが、”牡蠣カレーパン”なんだか美味しそうなので、おやじの分も購入。

遊覧船が出発と同時に牡蠣カレーパンにパクつきました。
パクついて、家内もおやじも、これってとっても美味しい/ウマい! え、なんでこんなに美味しいの! と感嘆の声
牡蠣がジューシーな牡蠣オイルで覆われていて、牡蠣のところは牡蠣の味が広がり、カレーのところはまろやかなカレーの味が広がっています。 この美味しさは感動ものです。
家内は遊覧船を下船後も、牡蠣カレーパン美味しかったので、もっと食べたい! と
牡蠣カレーパン、さらにズンダメロンパンを購入!!

ずんだメロンパンは、クリームとズンダが混ざり合っていて、甘すぎず、ズンダの味もクリームに埋没せずに自己主張していて、とても美味しかったそうです。 
そんな家内に触発され、牡蠣カレーパンで十分だったはずのおやじは、牛タンカレーパンをいただきました。 美味しいです。 が、想定範囲内の美味しさで、”え? なんでこんなに美味しいの?”の牡蠣カレーパンに軍配が上がります。

いやあ、ほんまにあの牡蠣カレーパンのお味はなんとも言えませんでした。 是非も一度食べたい!

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松島 円通院 三世紀半閉じた扉

瑞巌寺の隣にある円通院 せっかくここまで来たので寄っていこうと参詣しました。 
山門から見える枯山水が目を引いたのですが、瑞巌寺の豪放な荘厳さと違い、
ここは楚々とした雰囲気に包まれています。
それもそのはず、伊達政宗の嫡孫伊達光宗の霊廟として、三慧殿(さんけいでん)が建立され開山したそうです。 奥の石段を登ると三慧殿があります。
円通院のHPで、”建物は宝形造、本瓦葺で、四周に高欄付の縁を巡らす。東北地方では数少ない 格式ある方三間霊屋の遺構であり、霊屋建築としては宮城県下最古とされ、3世紀半もの間秘蔵とされた国の重要文化財です。”と紹介されています。
伊達光宗の厨子(ずし)

伊達光宗を祀った円通院建立の経緯は、とても興味深いのでご紹介します。

伊達光宗は、二代藩主忠宗と秀忠養女振姫との子。 三代将軍家光の甥にもあたり、幼少の頃から文武に優れ性格は剛毅、伊達政宗の再来と仙台藩三代藩主として大いに期待されていたが、19歳で夭折。 当初から幕府による毒殺説がささやかれた。 

悲憤にくれた忠宗と振姫は、三慧殿を建立し光宗を祀っています。
厨子を拡大した写真
三慧殿の厨子の中には、白馬に跨る衣冠束帯の光宗の像が祀られています。(上の写真)

当時は、鎖国制度が始まった頃で、仙台でも仕方なしに切支丹弾圧が始まっていたのですが、なんと、厨子の扉には、支倉常長が西欧より持ち帰った西洋バラの模様と切支丹に通じる白百合が描かれ、厨子の梁には、トランプのハード、スペード、ダイヤ、クローバ模様が描かれています。(薔薇と白百合ははっきりわかりますが、トランプ模様は、そう言われればそうかな、という程度ですが、、 光宗の横に祀られているのは光宗に殉死した7名の武士の像)

伊達家は、徳川幕府に対しては、伊達家の霊廟だと申し立てて扉を開かず、三世紀半(350年間)もの間、公開されることなく守られてきたそうです。

伊達政宗の反骨精神なのか我が道をゆく心意気が根底にあったのか、あるいは忠宗と脈姫の江戸幕府への怒りが込められていたのでしょうか、想像が掻き立てられます。

大悲亭
また、境内に光宗の江戸納涼の亭を解体移築し、大悲亭と名付けています。

円通院に立ち寄ってよかったです。 円通院の予備知識もなく、時間がないのでささっと回っただけですが、あとでいろいろ調べれば調べるほど興味深く、なんだか歴史の一場面に立ち会ったような気分です。 面白いですね。。 


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