笛吹川温泉 坐忘に行ってきました(2)夕食編

 さて、家内が楽しみにしていた笛吹川温泉の茶懐石。 茶懐石とは茶の湯でお茶をいただく前に提供されるお食事。 中居さんが一品毎に丁寧に作法を解説してくれました。最初は、向付け、汁、ご飯。 ご飯は、炊き立てで、蒸していないほんの二口ぐらいです。これは、急いで少しお腹に入るものを持って来ました、というもてなしの気持ちだとか。

湯気が上がっている暖かいご飯、麹味噌の汁が、お腹に染み渡ります。 舌先で味わうというより、お腹で味わうという感じ。 お腹から食していることが伝わってきて、気持ちもほぐれきました。 これは本当にもてなしの食事ですね。杉箸は、取りやすいように折敷に先を出して置くのだそうです。 杉箸は水につけてあるのだそうな。1度口にした箸は、先を折敷の左ふちに少し出して置くのだそうです。

向付の鯛のお刺身は、煎り酒をつけていただきました。歯応えがあり、生臭さも全くなく、ご飯、味噌汁とバランスが取れていました。
今度は、一転して香りや食感で楽しむ煮物碗です。 ゆず、松茸、三つ葉の香りを楽しみ、かぶら、月型の卵豆腐で食感を楽しみ、そして、手前の甘鯛にあられをつけて揚げたもの、が、美味しかった。
乾徳山のアマゴの炭火焼 大皿から取り分けていただきます。
このアマゴは、身がパンパンに張っていて丸々としたアマゴでした。 見た目は小さいのですが、食べている途中で、身がパンパンなのに気がつきました。 すっごく丸々としたアマゴ!と驚き、思わず家内と顔を見合わせてしまいました。
陶板焼き 信玄鳥もも肉、甲州牛、甲州ワイン豚の3種類。 酒、味噌、醤油につけているそうです。 普通は、茶懐石ではお肉は出ないのだそうですが、旅館の夕食ということでメニューに加えているそうです。
3種類とも素晴らしく美味しかった。おやじのお気にりは鳥で、家内は牛。中居さんによると豚が一番人気だとか。
お皿には鳥獣戯画の蓋

強肴 柿なます  器は柿右衛門有田焼だそうです。
はしあらい そばゆと紹介されたので、お蕎麦のそばゆを想像したのですが、蓋を開けると、昆布出汁のそばの実でした。 蓋の裏側の模様といい、蓋の表と裏で話が咲きました。
八寸 秋の吹き寄せ 
子持ち鮎の山椒煮、鶏松風けしの実、まる十、いが栗 、松葉は蕎麦で作ったものでした。
松茸ご飯 碗は、炒り米に焦がし湯を入れていただきます。
 松茸ご飯を焦がし湯の湯漬けでもいただきました。 
そして、メインの抹茶 干菓子

最後に水菓子
お夜食に、とお稲荷さん


そうそう、お飲み物は、生ビール(おやじ用)にグレープジュース(家内用) グレープジュースは皮ごとミキサーにかけたもので、スムージーみたいでした。 そして、右の岩魚の骨酒。 
坐忘の茶懐石は、とても印象深い夕食となりました。 こんなに食を楽しんだのは初めてかもしれません。 もてなしの和食を堪能することができました。
夜も更けてきました。
お部屋の露天風呂に浸かって、、
中秋の名月を見上げながら、うつら、うつら、あー楽しい夕食だったなあ、、、、

笛吹川温泉 坐忘 に行ってきました(1)

笛吹川温泉 坐忘に宿泊してきました。 家内が旅館の茶懐石に惹かれ、おやじにとってはそれほど遠くなく、また、Qoonを預けるのが1泊で済む、Go to Travelの後押しもあります。

よし!ここだと予約しようとしましたが、予約ページは来年の1月までどの日も❌印。  満室?それともコロナで自粛中??? ところが、目の前で、突然ある日が ❌印から印に変わりました。

予約ページを見ていた時に丁度キャンセルが出たのですね。なんとラッキー。 貧乏クジを引くのが得意なおやじには珍しい事もあるものです。 そろそろ休みなさい、という事なのかな。。お部屋は、本館庭園露天風呂付き和洋室「鼓川」でした。和室とベッドルームの二間。テラスには露天風呂、目の前は日本庭園です。池のせせらぎが心地良く、バルコニーのリクライニングチェアに寝転んでの読書は、リラックスしながら本に集中し、そして、庭との一体感、時が止まったような感覚に、これはもう瞑想

いつまでもここにいたい。 こんな気持ちになるのは、久しぶりです。

和室 でもほとんどバルコニーにいました。

旅館の玄関こちらは別邸  

通りがかりの中居さんに、遠くの山の名を聞くと、「乾徳山といいます。 あとで乾徳山の麓で取れたアマゴが夕食に出ますよ!楽しみにしていてください。」と教えてくれました。 楽しみですね。

旅館の入り口

テラスには、鯉の餌が置いてありました。 一握り池に投げ入れると、池が錦絵?に、、

この旅館は、日本、禅の世界に包まれているような感じの落ち着いた心地良い旅館です。

七尾 一本杉通り 和蝋燭 高澤ろうそく店

家内がどうしても訪れてみたかった一本杉通り 高澤ろうそく店です。
馴染みがあるものではないのですが、伝統の逸品には、よくわからなくても何故か心が惹かれます。

一本杉通りの各お店には、魔除のアマビエが貼られていました。
新型コロナ騒動で一挙にメジャーになった”アマビエ” 。 てっきり甘えびだと思っていました。

七尾は行きたいところがまだあったのですが、そそくさと後にして小松空港へ更に走り続けます。  もうへとへと。。。。。

そういえば、高速道路には一箇所も料金所がありませんでしたね。 石川県はGreat!
飛行場では、息子と孫が見送りに来てくれました。
孫に飛びつかれてお婆さん目尻が下がりっぱなし。


かけがえのない三日間であったかな。
能登 素晴らしいところでした。 もう一度訪れたいですね。

道の駅 能登食祭市場 能登味処 漁師屋

ランプの宿を後にして、”のと里山街道”を、七尾に向けてひたすら疾駆。 
お昼過ぎにやっと七尾に到着。 お腹が空きました。 
道の駅 能登食祭市場 能登味処 漁師屋で昼食です。
海鮮丼(おやじ)とチラシ(家内)をオーダー
やはりネタが大きいですね。 見た目は生臭さそうなのですが、新鮮なのでしょうか、生臭さは全くなく、また、甘みがありました。 
写真を撮りませんでしたが、コロナ対策で、テーブル間はビニールカーテンで仕切られ、また、SAもレストランの椅子もトイレも一つ飛ばしでした。

ゆっくりとしたかったのですが、時間もないので直ぐに一本杉通りに向かいます。