松本 蕎麦 野麦 蕎麦つゆの楽しみ方

さて、松本城を後にし腹ごしらえ。 もちろんお蕎麦屋さんを目指します。 宿の方から「野麦」のお蕎麦が美味しいと教わりました。
蕎麦は、ざるそばのみのメニュー これは期待大です。 開店20分前は誰も並んでおらず一番乗りでしたが、11時半の開店時間にはずらっと行列です。
お店は、1テーブル4人がけの卓が3卓しかありません。
 蕎麦つゆと薬味が出て来ました。 箸休めは切り干し大根
 来ましたお蕎麦。 細いお蕎麦です。 のど越しがよく好きなお蕎麦です。 竹藪系のお蕎麦といえばわかるでしょうか。
 つなぎには、卵を使っているのかな、ほん少し甘い香りがしました。

 手編みのざる。 台がついているのは珍しいですね。
お蕎麦◎、蕎麦湯◎、蕎麦つゆ ◯+

蕎麦つゆは、出汁の香りが期待していたのと違うように思いました。 おやじは、ズルズルと蕎麦を手繰ったときに香る強い鰹節の香りがすると嬉しくなるのですが、野麦の蕎麦つゆは、醤油の香りに鰹出汁と椎茸や昆布の香りが混じっていたような気がします。

今回4箇所(しもさか、霧の駅、旅館すぎもと、野麦)でお蕎麦をいただきましたが、どのお蕎麦屋さんも、蕎麦つゆは醤油の風味が強く、鰹節が少ししか顔を出しませんでした。 もしかすると信州のお蕎麦の蕎麦つゆの出汁は、関東のものと違うのかもしれませんね。

色々調べると、なーるほど!

蕎麦つゆは、かえしに出汁を加えて作るのだそうです。 かえしには作り方が2種類あり、関東は醤油を加熱する「本かえし」が主流。 醤油を加熱しない「生かえし」(醤油の風味が少し強くなるのだそうです。)もあるそうです。 出汁は鰹節がメインですが、鰹節にも種類があり、また、秘伝で椎茸や昆布を加える場合もあるとか、、、、

そうか! もしかすると松本は生かえしの蕎麦つゆが多い?
お蕎麦の楽しみは、お蕎麦だけでなく、蕎麦つゆも違いを楽しむのですね。
 
やっと本当の蕎麦の楽しみ方がわかってきたかな?  もっといろんな所に行って各地の蕎麦と蕎麦つゆを楽しんでみたいですね!  
感謝といえば、野麦の店主。 お客さんへの感謝の言葉がすごく多いです。

皆さんに愛されるお店の理由のひとつは、お蕎麦が美味しいのは勿論ですが、店主の姿勢もあるのでしょうね。 私も野麦には感謝です。  蕎麦つゆの楽しみ方に目覚めさせていただきました。


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松本城 様々な表情の天守閣 

現存する五重の天主の城は、姫路城と松本城だけ。 姫路城は行ったことがありますが、松本城は初めて。

上の写真は、お馴染みの松本城のアングルですが、確かにこのアングルが一番いい。
本丸からの天守閣。 内堀側からの天主閣は威圧的なのですが、本丸からの姿は、気品があり、秀麗なのが興味深いです。 きっと江戸時代に増築された左の月見櫓がそうさせているのでしょう。 

外観は5層ですが内部は6階建です。 城の内部の階段は、60度もありかなり急です。

よくよく考えると、天守閣はは不思議な建物です。 実用的には城内外の監視ぐらいにしか使えない。 しかしこれだけ大きく頑丈な基礎を作って、太い柱を何本も使うのですから、莫大なお金がかかるはずですが、到底、 監視目的に見合う費用とは思えません。

天守閣を流行らせたのは豊臣秀吉だそうですが、天守閣は豊臣秀吉の権威の象徴戦略で、大名や民衆に「凄い」と思わせる心理的効果に莫大なお金をかけた、という方がわかる気がします。
沢山の観光客がきていました。 海外からの観光客も多く、英語圏と北京語、広東語圏以外の国の方も多かったように思います。 

城の外では、鎧武者と忍者が一緒に記念写真に納まってくれ、海外の方の行列ができていました。 この時、日本人で記念写真に並んでいたのは、、私どもだけ。。。。

前に並んでいたイタリア人(たぶん)夫婦のシャッターを押してあげました。
天主からの写真 冬だといい景色なのでしょうね。。。
藤が満開でした。 良い香りが辺りを包んでいました。

本丸でやっていた野点 一人五百円 おやじは、茶の作法が面倒なので、家内のみ参加。
あれ、抹茶でなくて煎茶ですね。  
野点は茶室の作法の全てが必要ではなく、おもてなしの心を第一番として柔軟な対応をすることが重要だそうです。 

野点の原点は、「天正15年に豊臣秀吉の九州平定という戦いにお共をした千利休が、現在の福岡市東区である箱崎の松原でお茶をたてたことが「野点」の始まりだといわれているとのこと。  ここまで知ると、やっぱり参加すればよかった。 あとの祭り。。。

松本城の天守閣は見る角度で表情が違い興味深かったです。 四季折々でも違う表情を見せるのでしょう。 是非冬の初めの表情を見てみたいですね。 あ、豊臣秀吉の権威の象徴戦略にしてやられたかな。
  
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松本 四柱(よはしら)神社 すべての願いごとが叶うそうです

今回の旅行は、松本市内観光が締めとなります。 まずは四柱神社へ。 よはしらと呼ぶのだそうです。
なぜ”よはしら”かというと、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神の四つの神様が祀られているので「よ はしら」。

四柱神社をインターネットで調べてみると、、
四神様が祀られている神社は珍しく、すべての願いごとが叶う“願いごとむすびの神”として知られる。

社長さんおすすめのパワースポット”とも紹介され、リーダー的な立場の人にとっておすすめ。 強い浄化パワーが溢れており、思考がクリアになることで精神のバランスが整いやすくなるだとか。
四柱について調べると、なかなか解釈が難しいのですが、下記のようです。

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 至高の神
高天原に最初に現れた神。 天の中央に主として座す。
現代風に言うとCEO(最高経営責任者)なのでしょう。 

高皇産霊神(たかみむすひのかみ) 統治の神
天地開闢の際に高天原に二番目に現れた神。高く神聖な生成の霊力を発動する司令
現代風に言うとCOO(最高執行責任者)かな

神皇産霊神(かみむすひのかみ) 生産の神
高天原に三番目に現れた神で、生命体の蘇生復活を掌る至上神
現代風に言うとCTO(最高技術責任者)? 少し違うよう気がします。
生産の最高責任という概念はアメリカにはなく、この神様はとても日本的ですね。

以上の神様が造化三神と言われ、会社で言えば取締役会。

天照大神は、造化三神のご神意を地上に顕現化する神
会社で言えば、執行役員かな。

なるほど、社長さんオススメのスポットなのは納得です。
強い浄化パワーが溢れており、思考がクリアになるパワースポットは、、、どうですかね。
ここの神社彫刻は見事です。 明治建立らしいですが、鳳凰、羽のある龍?
おみくじ引いたら大吉でした。 なんでも思い通りになると書いてありました。 素直に嬉しい。 家内は家族全員分の祈願をしていました。

おやじとしては、初めて真面目に古事記を勉強したきっかけにもなった四柱神社でした。これも御利益ですね。

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松本 民藝のお宿 すぎもと 3)日本酒・蕎麦・酒肴料理好きにはたまらん

 さて、夕食です。 夕食は道路向かいの「泉雲閣」でいただきますが、道路を渡らなくても地下通路があります。 粋な演出
 階段を登って到着。
館主厳選!信州山ごはん&山の酒9点セツト付きプラン をチョイスしたせいか、個室に通されました。
こちらがお食事処。 料理がアップグレード版なので個室となったのかな? こっちのほうが好みだなぁ。。
 館主厳選!の 山の酒9点セツト です。(福源の生原酒 飲んだ後の写真です。) 

オーディオにあれだけこだわる館主の厳選ですので期待大!  ちなみに館主は蕎麦打ちもします。館主のお蕎麦も先着10名でいただけ、もちろん注文! 
9種類のお酒を利き酒みたいに楽しむことできます。 お酒好きにはたまらない企画!
どれもこれも美味しいお酒でした。

好みは、No,1 福源の生原酒、No,2 大雪渓 純米吟醸かな。 実は、家内の分も飲んだので、合計18杯!! 最後のほうは酔っぱらってしまい、利き酒の結果はあてにならんかも。
そしてお料理。 信州を演出した粋な盛り付けの前菜 (筍の若竹煮、うるい蕨の煮物、鴨肉と自家製味噌、ミニ大根とつぶ味噌、こごみ、青柳炊き、ウドのきんぴら)
ゴマ豆腐、ヨモギ麩とウドの白みそ仕立て☆ (これ絶品)、生シラスとあさつきのぬた、空豆の炭火焼
 信州サーモンの握り寿司 ワサビ葉のおひたし ☆
 信州名物馬刺し レンゲの上、青唐辛子味噌
 裏側の薬味はこんなに種類があります。 カップの中 刻みわさび、行者ニンニク、たで、生姜、ネギ  薬味を馬刺しでくるんで、青唐辛子味噌か醤油でいただきます。
コク深いお味になります。 月並みですがすんごく美味しい。
揚げ物☆☆ 腰油、タラの芽、フキノトウ、付け合わせは鯵の南蛮漬け
牛すね肉の大和煮 ☆
鉄板焼き ☆ 牛肉、行者ニンニク、新玉ねぎ
蛤のお吸い物 ☆☆
館主の手打ち 十割蕎麦
館主蕎麦打ちは 独学だそうですが、きりっとしたお蕎麦で、かなりの腕前。 
薬味は、お塩は箸先につけると甘味が出る、韓国産唐辛子はお蕎麦にふりかけ、辛み大根とネギはつけ汁に入れる、この蕎麦はワサビは合わないので出しませんと説明を受けました。ワサビなしは珍しいです。



この頃には、18杯も日本酒飲んだので、酔っぱらっています。 お味をはっきりと覚えていないのです、、ただ、お蕎麦自体と蕎麦湯は◎だ、と語ったのははっきり覚えています。 ☆☆ (我が家のお蕎麦の☆は、かなりハードルが高いのです。)
筍ごはん。☆☆☆ お蕎麦頼んだので🍙にして、お部屋に持ってきてもらいました。
この🍙美味しかった。 はっきり覚えています。



そしてこれが朝食。 
 信州サーモン☆

 湯豆腐☆

棒葉味噌 これがウマい!☆☆☆ ご飯何杯でも食べられます。



ここの料理は、信州の素材を活かした酒肴料理なのだそうです。

こうやって料理を振り返ってみると、信州の素材の引き立て役はほとんどが味噌。
逆の言い方をすると、味噌をいろんな素材で楽しんだ、かな。

それにしても一品一品がとても印象に残る料理で、豊かな味と時間を堪能することができました。 

この旅館は、お食事、温泉、部屋、ロビー、それぞれ落ち着いた大人の趣向が凝らしてあります。 落ち着いた時間を過ごせました。 見過ごした箇所がそこかしこにあり、あの音色ももう一度聴いてみたい。 ぜひもう一度、別の部屋を予約して訪れてみたいと思います。


PS 中居さんに、この日の宿泊客は日本人ばかりでしたが、最近は海外のお客さんが多いのではないですか? と聞いたら、何故かカナダとオランダの方が多いとのことでした。なぜでしょうね。
 

松本 民藝のお宿 すぎもと 2)温泉好きにはたまらん

さて、ジャスを聴いて心身を落ち着いてきたところで、温泉です。 すぎもとには、3つの温泉があります。 日本書紀に記載のある「束間の湯」がここの源泉だとか。 まずは、貸切露天寝湯「さざれ湯」 道路向かいにあるお風呂です
寝湯というだけあって寝転がって浸かる露天風呂です。
 ややぬるめのお湯で、到着直後にはぴったりです。 弱アルカリ性なので、ぬるぬる感は少なく、やさしい感じの泉質です。 
 続いて、回廊を通って大浴場へ。

ここの売りは、青石を敷き詰めた露天風呂と
木曽の五木を使用した内湯だそうです。 
内湯、洗い場は3人入浴するといっぱいかな。
 そしてこれが貸切檜風呂。 家内は檜風呂が大好きで、あれ、いないな、と思ったら檜風呂に入っていました。 このお風呂が一番良かったと言っておりました。 
おやじは、中庭のリラックスチェアでうつらうつらしており檜風呂に入っておらず、、、

お風呂が3カ所もあり、また、湯音も高くなく、弱アルカリ性ということから、ゆっくりと温泉に浸ることができます。 あっという間に時間が経ち、夕食の時間となりました。