松本 民藝のお宿 すぎもと 1)オーディオ・カメラ好きにはたまらない

美ヶ原高原から、うねうねと山道を下り、麓にある美ヶ原温泉 民藝のお宿 すぎもとへ。

途中ナビがとても通れなさそうな山道を示すので、ナビ不信に陥ってしまいました。 偶然バイク運搬トラックに追いついたときにはほっとしました。 あとは、ナビが何言おうがずっとバイク運搬車の後をくっついてゆきます。 くっつきすぎて先を譲られないように、距離をおきながら、、30分も走ったでしょうか、やっとのことで麓へたどり着きました。 

が、市街地、温泉地廻りも道が狭く、宿の前に着いても着いたとは気づきませんでした。
民藝のお宿 すぎもとは、昭和8年に建てられたそうです。 リノベーションしたとは思いますが、昭和クラシックリゾートの旅館。 館内はいたるところが絵になり、静かにジャズボーカルが流れています。 
 ロビー。 兜は、外国人受けか、それとも5月の節句を意識したのでしょうか。 たぶん後者ではないかと思います。

"七福の庭” 現代風枯山水の中庭。 岩が七個ありましたが、七福神に似てるといえば似ているのかな?  この奥に風呂があります。 
 風呂上りに、庭を眺めながらリラックスチェアで寛げます。
ロビーに隣接している「館主の部屋」と名付けられた談話室。
松本民芸家具とシャンデリアが目を惹き、芳醇な女性のジャズボーカルが耳に心地よく沁み込んできます。

程よい硬さのアンティークソファーに腰をおろして、ボーカルに耳を傾けると
目の前には、高級オーディオのマッキントシュのアンプそして真空管アンプ!が並んでいます。

音色は、まるでそこに女性が立っているように聞こえます。 実に立体感のあるサウンドで魅了されました。 


スピーカーは、JBL Model 4331と、トローンボーンのような白いスピーカーが置いてありましたが、音色は後者のもので、B&W Emphasis Speakerだそうです。 

しかし、見るからにマニアックで高級オーディオが並んでいます。いったいいくらなんでしょう。  




お客はおやじぐらいの年代が多かったのですが、この立体感のあるサウンドは人気で、椅子の取り合いになるほど。 いや-、本当に良い音色。いつまでも聞いていたい。 

いろんな小物もあちらこちらに、、、
2階の廊下です。
お部屋は桂の間 板の間のお部屋で、奥に囲炉裏があります。
囲炉裏の間にもオーディオが。  囲炉裏はデコレーションみたいですが、冬には使うのかな?

部屋にでっかいスピーカーが置いてあるのですから、防音もしっかりしています。

ちなみにスピーカーは、Acoustic STUDIO MONITOR 3312、アンプは、Yamaha A250業務用 パワーアンプ。 音色は、B&W Emphasis Speakerを聞いてしまったあとでは、物足りなく感じてしまい、聞き込むというよりバックグラウンドミュージック用として音楽を流しました。 

は、真空管アンプを楽しむ白樺という部屋があり、その部屋を予約したかったのですが、タッチの差で予約されてしまいました。 ぐやじー、もしかすると館主の間で椅子を取り合ったあのおやじかなぁ。。   
すぎもとは、オーディオ好き、カメラ好きにはたまらんでしょうね。 しかし、オーディアは、館主の趣味なのだとは思いますが、実にマニアックで、とことん突き詰めている感じです。


蓼科 白樺湖畔 テディベア美術館〜美ヶ原高原美術館

 さて、絶景の宿 ドレミファン!を後にし、今日は、ビーナスラインをひとっ走りして松本に向かいます。 
まずは白樺湖のテディベア美術館へ。 女性に人気のテディベア。 手足が動く熊の縫いぐるみをテディベアと定義されているとのことです。 知らんかった。。。。
 テディベア美術館の入り口です。もう熊だらけ。 1月から12月までの熊が置いてあり、自分の誕生日月の熊を抱っこして記念写真。
 熊、熊、熊、、、どこもかしこも熊! イギリス(ベアたちの旅立ち)だそうです。
 熊の結婚式。 ロイヤル結婚式。
 蓼科のベア
 女王陛下の熊
 平和会議の熊。 議長は日本の熊
 アンデルセンの熊
 アルプスの熊
 スペインの熊
 フィンランドの熊
 エジプトの熊
 ケニアの熊
 サウジアラビアの熊  というか、アラビアンナイトの熊かな。
 中国の熊。 パンダもいます。
 アメリカの熊
 珍しいテディベアも置いてありました。 テディベアの着ぐるみもあり、家内も早速テディベアに成り切ってご機嫌。

館内にはテディベアのオンパレードなのですが、いろんなところに隠れているテディベアを見つけるクイズがあったり、従業員の皆さまも笑顔、笑顔でお客様を盛り上げていて、応援したくなるような美術館でした。
お隣の藤城清治 影絵美術館も見学して白樺湖に3時間近く滞在。
そろそろ白樺湖畔を出発。  ビーナスラインから白樺湖を望む。
ビーナスラインをひた走り、美ヶ原高原の美術館を目指します。 ツーリングのバイクが沢山でした。
霧ヶ峰高原ドライブイン 霧の駅で、昼食にまたも蕎麦。(思いのほか美味しかったです。)
さらに三峰大展望台を抜けて
やっと辿り着きました美ヶ原高原美術館。 
なんでしょね この彫刻。 オウム貝?
力強い!
いいですね。
このスカート 風向きを示すのだそうです。
愛のモニュメント うきうき感を表現?
そうなんだよな、足に虫が付くと非常に気持ち悪い。
うーん 面白い。
 前足なんでないのかな?
ドン・キホーテかな?
ビーナスの城 城の中には、ビーナス像が飾られていました。

ここで事件。 Nikon D4SにCarl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZF.2 で写真を撮っていましたが、レンズとマウントが接触不良が発生し、Ai-S機能が使えなくなってしまいました。 ひえー高いのに、、、、そろそろいろんな機材もガタが来たのでしょうか。 お互い年だねえ、と機材に話しかけながら凹んでいると、今度は家内とはぐれ、探していたら、疲れがどっとでて、、お互い様なのですが、、はは、年ですね。

ここは半日以上かけてじっくり鑑賞するところですね。 松本の宿に向かう時間もあり、駆け足で回ってしまいました。 少々疲れも出てきたので、早く温泉に浸かりたい! と松本へ。


蓼科 絶景の宿 ドレミファン! その3)お食事工夫篇

 さて、絶景のお宿 ドレミファン! のお食事です。
 サラダ。 一見普通のサラダですが、野菜に元気があって甘い。 高原野菜なのかな?
お漬物の野菜も入っていました。 工夫発見!
 シーフードのパイ包み。
 大きなエビやアサリが入っていて、宝探しのようでアイデアの一品。
 スープ。ミネストローネなのかなと思ったらクリーミーでした。 これも何か工夫しているようです。
チーズフォンデュ うーんこれにも工夫があるのに違いありませんが、発見できず。 ただ、人参の甘さがとっても印象的でした。
 肉料理は、豚の味噌漬けと鶏肉の照り焼き風の組み合わせ、山菜の天婦羅、

奥の丸いのは、、、オーナーが、これなんだと思う? と聞いて来ました。 あの丸いのが工夫の一品なのかぁ、、、蕪のぬか漬けだそうです。 面白い味していました。

そして、家内には誕生日の手作りケーキを用意してくれました。
オーナー夫妻の音頭で、同宿のかたとともにハッピーバースデー合唱、、、ありがとうございました。 家内喜んでいました。 手作りケーキだったのが大感激だったようです。
家内が、オーナーに、どうしてドレミファンという名前にしたのですかと聞くと、、、オーナーギター抱えて、それを披露しましょう!と昭和の歌縛りの歌声を披露。 

そういえば、食堂にかかっていた音楽は、加山雄三、かぐや姫、吉田拓郎、ガロ、、徹底した1970年代ソングでした。 ん? ドレミファン!は歌が大好きということだったのかしら。

ハッピーバースデー、オーナーの歌、場がとても和んできて、そのうち同宿の若夫婦との会話も弾み出し、とてもアットホームな雰囲気に包まれた一夜となりました。 ペンションならではですね。。
朝食。 楽しかったこのペンションもチェックアウトの時間が来てしまいました。
 
最後にご紹介したいのは、部屋においてあるドレミファン数十年の歴史を記した”ドレミファン ヒストリー”という冊子。 

これはオーナーがペンションを開業してからの長いペンションの歴史を記したもので、開業当時のご苦労や、お客さんや居候、ペンション仲間など、様々な人との出会いや発見や驚き、そして生まれたお子さんのお話。 13Km離れた小学校に通う子育て奮闘、息子さんの大学合格そして結婚、子育て卒業後の世界旅行、などなど、が書かれています。とても面白く、興味深く読ませて頂きました。

この冊子からも色々会話に花が咲いて、家内はオーナー奥様と少年野球おっかけ母談義に花が咲いていました。

常に前向きで遊び心を忘れない真面目にやんちゃなオーナー。 そして、おおらかで優しい奥様が、しっかりとオーナー、息子さんを支えている。 リピータが多いのもうなづけます。
家内の誕生日と日頃の感謝が目的の旅行でしたが、”絶景の宿”のキャッチフレーズと仲睦まじそうなオーナーご夫妻の写真からドレミファンを選びました。

正直なところ不安も少々あったのですが、杞憂でした。 今回の旅行の目的にピッタリのお宿だったように思います。 心に深く残る楽しいひと時となりました。

また是非来てみたいと思います。満天の星空と雲海、そしてオーナーの新たな工夫を見に。 


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