一度は訪れてみたかった蕎麦恵土

 すっかりご無沙汰してしまいました。 新型コロナの緊急事態宣言下、何もしていなかったわけではありません。 緊急事態宣言の間隙をぬって、移住計画を着々と進め、移住先の土地探し・購入、新居設計発注、施工、自宅の売却、仮住探し賃貸契約と、とても濃密な1年間でした。2ヶ月後には小松に移住となります。

小松市への引越が秒読みに入り、家内とは残された横浜在住の期間は、是非一度は訪れてみたかったお店に行こうと話しており、昨日は葉山の蕎麦恵土へ。昔から是非行ってみたかったお店です。

完全予約制の蕎麦懐石のお店で、ランチは3組となります。

おやじの料理の下手な解説は不要だと思います。 でも、左上のジュレはサザエがアクセントでした。 右上の写真の真ん中の蕎麦寿司は、お蕎麦をひねって舎利の代わりにしています。
食感もお味も新鮮でした。
揚げた蕎麦がき お塩と山葵をちょっと中に混ぜると芳醇な味わいになります。

天ぷらはしっとりとしていて山菜美味しかった。
お蕎麦は卵つなぎなのでしょうか、甘味を感じ、繊細でも歯応えのあるお蕎麦でした。

お庭に向かって座ることをお勧めします。古民家特有の落ち着いた空間で、簾越しに太陽に照らされた緑のお庭をぼーっと眺めていると、ほっとして、思わず”ああにっぽん だなあ”
蕎麦恵土の恵土は、店主さんの苗字のようです。 ウェブで調べたら全国に130名だそうで、語源は水辺の入り口だそうな。
蕎麦恵土のお料理は、お蕎麦を料理に昇華させたお料理でした。 落ち着いた雰囲気、簾越し緑を眺めならがいただくお料理は、人の気持ちを明るくさせ内から華ぐのでしょうか。
帰るころ、家内からは蕎麦恵土の玄関先のお花のような笑顔がこぼれていました。 

さよなら愛しのQoon

コロナの緊急事態宣言、在宅勤務、今まで映画の世界だったパンデミックが現実のものとなり、 ブログを更新するネタや気力が失せ、すっかり更新を怠っていました。

そんななか、愛しのQoonが天国に旅立ってゆきました。15年間一緒に過ごし、ずっとそばにいて、ただただひたすらに一途に家族を慕っていたQoon。

目をじっと見つめてくるQoon

とっても食欲旺盛なQoon

最近はめっきり年老いて一日中寝ているQoonでしたが、ずっと食欲はあり、今まで一度も食事を残したことはありませんでした。。。。


ですが、この日の朝は違っていました。

朝起きるとゆっくり、ゆっくりと2階への階段を登り、大好きなお母さんのベッドの横によりそっていました。 調子が悪いのかなと、この日は朝食前の散歩はせずに朝ごはんをあげたのですが、半分以上ご飯を残していました。 食べたいのですが餌が口に入らず、あきらめていたようです。こんな事ははじめてです。 お母さんが手ですくって口にもってゆくと、喜んで食べていました。

その後はいつものように寝ていて、食欲はあったので大丈夫と思ったのですが。。
そして昼過ぎ。。。。
旅立って行きました。

Qoonと一緒に過ごした暖かい想い出が次から次へと沸き上がってきます。
とっても大事な存在だったQoon。

 愛しのQoon
決して忘れないよ
どうか安らかに











”ホテルニューグランド ル・ノルマンディ” 思い出に残るひと時

新型コロナ禍でどうにもブログを書く気力が湧いてこず、ブログ更新をすっかりご無沙汰してしまいました。

さて、三男坊が本年三月に大学を卒業し、四月から就職し本社での研修を終え、はや地方に赴任することになりました。 コロナ禍で卒業旅行も行けず、何かと行動を制限され、羽を伸ばせなかった最後の学生生活を残念がっていました。 引越しを前にお部屋の後片付けが終わったので、ホテルニューグランド パノラミックレストラン ル・ノルマンディで、社会人の門出を祝いました。

この日は蔓延防止措置が交付された翌日でしたので、空席が多いと思ったのですが結局八割のテーブルが埋まりました。
息子は結婚式以外では、フランス料理ははじめて。 いつもがっついて食事をするので、社会勉強も兼ねています。
アミューズ
温かいオマール海老のサラダ バニエットソース ヘーゼルナッツ添え
オマールとても美味しかった。
フォワグラと穴子のポワレ ポルト酒ソース スパイスの香り
この時です。”フォワグラにぴったりの白ワイン如何?” とホテルのソムリエさん。”スイーツまでひっぱって欲しい赤ワイン”を飲んですでにほろ酔いのおやじは、躊躇なくいただくことに。”

注がれた白ワインの香りにびっくり。 サクラ、うーん、ライチ、、、これはもう薔薇の香り。甘い香りが広がり、まるでローズジャムのよう。 こんなゴージャスな白ワインがあるのですね。

遅ずみの葡萄で作るワインゲヴェルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴという白ワインだそうです。 フォワグラの油に香りを添え、確かによく合います。
シェフお薦めの魚料理のポワレ ホワイトアスパラガスのヴルーテ アサリ風味
食いしん坊の一皿 二種類のビーフの盛り合わせ
家内の誕生日が近いので、バースデーも祝っていただきました。
写真に撮っていませんが、自家製パンも絶品でした。
夜のホテルニューグランドは、”迎賓館”の呼び名がぴったりとくる雰囲気でした。
絶品のお食事、珍しいワイン、夜景、ソムリエや給仕さんとの気の利いた会話、とびきりの笑顔のホテリエ。 思い出に残るゴージャスなひとときでありました。 

そういえば、上の兄二人には壮行会を開いてあげられませんでした。 どこかで埋め合わせしないと。。。

京都 美山荘 (秋の摘草料理の昼食)

 ツアー二日目のお昼。 最後に訪れたのは、京都の奥山、花背(はなせ)の里にある「摘草料理」で有名な料理旅館。もとは大悲山峰定寺(だいひざんぶじょうじ)の宿坊であったお宿で、凛とした数寄屋造りが美しい。1日わずか4組のみをもてなすお宿、、とは来るまで知りませんでした。 とても由緒のある料亭旅館で、美味しんぼはもちろんのこと、司馬遼太郎の本にも登場するそうです。 現在の当主は四代目

下の写真は最初に出された料理です。 これであっという間に美山荘の虜になりました。大きく羽ばたいたような朴葉味噌に銀杏。銀杏はよく食べますが、この銀杏のお味は初めてでした。この料理だけでなく、初めての食感、初めてのお味に次々と出会うお料理でした。

美山荘は京都の山奥にあります。 京都駅からバスで1時間半は走ったでしょうか
京都の山奥は、独特の特徴がありますね。ほんとに天狗がいそうな感じです。
美山荘に到着
お玄関の生花、、侘び寂びの世界が見事に表現されていて、とても上品。 精神性の高さを感じます。
お庭を眺めながらの昼食。 春や冬は趣が増すのでしょうね。 この写真は食後のものです。
お茶は、あけび茶。 とってもまろやかなお茶です。 初めての舌触りのお茶でした。
先に紹介した銀杏味噌
お箸は、お宿の方総出で木を削って作ったものらしいです。
先付け
鯉の洗い 引き締まった洗いでした。 
大根おろしの上にかかっているのは、粉山椒
冷酒 料理のお味を引き立てるお酒でした。透明感のある控えめで爽やかなお酒でした。
八寸 山鳥茸かつぎ地卵味噌漬け 丹波小豆かるかん 川海老 粉もちこんにゃく 菊芋猪強いベーコン 黒川茸 鮎一夜干し どれもこれも手の込んだお料理で、どれもどこかにはじめての食感やお味が隠れていました。
秋おこわ
大黒しめじ むかご 百合根 くるみ 実山椒 椎茸 味の懐が深い。。
土瓶蒸し 出汁は雉!  はじめは柚子なしでいただき、次は柚子を絞っていただきます。 これも懐の深いお味でした。
焼き物 子持ち鮎 杉板焼き
杉の香りが沁みた鮎 香りでも楽しめたお料理でした。 
卵がパンパンにはっていました。 もっこりほくほくのお味でした。
炊合 海老芋 地舞茸 なめ茸 大根あさつき 下の写真は陳皮粉山椒
さーてご飯は
松茸ご飯 京北町の松茸だそうです。 もちろん美味しかった。
水物 代白柿 柿葉アイス  この柿は美味しかった。 完熟なのでむよむよしていて、皮もいただけました。 
菓子 焼板もち これも美味しかった。。。。。
ほんとに初めての食感、初めてのお味に次々と出会うお料理でした。 料理の工芸品という表現がぴったり。
そうそう女将さん!  鶴田真由に雰囲気が似た方で、口を開けば柔らかく澄ん声がお部屋いっぱいに広がり、山奥で仙女さんにお会いしたような気分。
中居さんもとってもチャーミングな別嬪さん。 ネットで見つけた先代の女将さんも魅力的な方で、料理だけでなく女将さんのファンは沢山いるでしょうね。おやじも家内もファンです。

美山荘、山奥のひとときのせいか、玉手箱のような思い出となりました。 気軽には来られませんが、是非もう一度宿泊で訪れてみたい。。。 

いい思い出となりました。

このツアーは一泊二日にしてはとても高価なのですが、
しだいに盛り上がるように組まれていて、
よく考えられたツアーでした。